各国のコロナ対策や制限が緩和され、そろそろ海外旅行を考えていらっしゃる方も多いと思います。
ただ、以前にはなかった手順を踏まないと出入国ができなくなっています。
前回は海外旅行前の準備【マレーシア・シンガポール】について書きました。
(2022年5月1日更新) 2022年4月1日より、マレーシア・シンガポールが入国を全面解除しました。入国後隔離が不要になりましたので、観光での入国もしやすくなりました。そのため、ずっと我慢していた海外旅行をこの機会に計画される方も多いかも[…]
今回はマレーシアから帰国した際の情報をもとに、海外旅行から帰ってくる時の準備と流れについて書きたいと思います。
日本帰国の際の流れ
- 帰国前の検査と陰性証明書の取得
- 必要アプリの登録等
- 到着後空港内での検査
おおまかにいうと上記の流れとなります。
すべてをクリアして、日本で有効とみなされているワクチンの3回接種が完了していれば、隔離や自宅待機なしとなります。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00342.html ←厚生労働省ホームページ
入国後の自宅等待機帰還については上記のページをご確認ください。
今回私は事前にアプリ等を利用して検疫手続きの事前登録をし、空港でファストトラックを利用しましたので、その流れを前提としています。
詳細について順番にご説明します。
日本帰国前の検査と陰性証明書の取得
日本へ入国(帰国)する際は、出国前72時間以内に実施した検査の陰性証明書が必要となります。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00248.html ←厚生労働省ホームページ
有効な検査や証明書の書式については上記のページからご確認いただけます。
有効な検査方法と検体採取方法
現時点での有効な検査方法は下記の通りです。(厚生労働省のホームページより)
また、有効な検体採取方法は下記の通りです。(厚生労働省のホームページより)
検査の指示書と陰性証明書のフォーマット
https://www.mhlw.go.jp/content/000807572.pdf ←有効な検査の指示書(日本語)
https://www.mhlw.go.jp/content/000807573.pdf ←有効な検査の指示書(英語)
私は上記指示書の英語版を念の為印刷して持参していき、病院で提示しました。
https://www.mhlw.go.jp/content/000799426.pdf ←陰性証明書のフォーマット
また、できれば上記陰性証明書のフォーマットを持参していかれるとスムーズかと思います。
マレーシアに入国後、できるだけ早めに検査を受けられる病院を探しておき、日本で有効な方法での検査と、有効なフォーマットでの陰性証明書を発行してもらえるかどうか確認しておくと安心です。
出国前72時間以内に上記の有効な方法で検査を実施し、陰性証明書を発行してもらいましょう。
日本へ入国(帰国)する際に必要なアプリ等の登録
成田国際空港、羽田空港、中部国際空港、関西国際空港、福岡空港を利用して日本へ入国する場合は、ファストトラックを利用することができます。今回はファストトラックを利用したので、その場合の手順について記載します。
ファストトラックを利用すると少しスムーズに手続きが行われるので、ご利用されることをお勧めします。
MySOSアプリのインストールと登録
https://mysosp.page.link/sfY2kRrviv4t4eFy7
上記のURLまたはこちらの専用QRコード(ファストトラックサイトより)からMySOSアプリをインストールします。
上記から新たにインストールした場合は、そのまま登録画面に進むことができます。すでにMySOSをインストールしてある場合は起動するとこのような画面になると思います。
こちらの画面上からは登録できないため、ご注意ください。
その場合はこの専用QRコード(ファストトラックサイトより)を読み取ると、下記表示になり登録が可能となります。
上記ページが表示されたら内容を確認し、確認ボタンを押して進んでいき、アプリの指示に従って、パスポート番号や氏名などの基本情報・質問票・誓約書・ワクチン接種証明書(「有・無」を選択)・出国前72時間以内の検査証明書を登録します。
日本語のアプリのため、特に迷うことなくスムーズに申請することができました。申請して数十分の間に、申請が完了したかどうかの連絡がきます。私はワクチン接種証明書と、陰性証明書のアップロードがうまくいかなかったらしく、再度登録しなおしました。
再登録後また数十分以内に登録完了のお知らせが来て無事にMySOSの入国に必要な登録が終了しました。
登場便到着予定日時の16時間前までに申請していれば、入国までに審査は完了されるようですが、私のようにアップロードがうまく行っていないと、その部分だけやり直しになりますので、できれば少し余裕を持って登録し、期限までに完了しておいたほうが安心かと思います。
My SOSアプリの画面の状態
(※画像はファストトラックサイトより引用)
登録前、または申請内容に不備がある場合は画面が赤色になります。
すべて登録が完了すると緑色の画面になります。
出国前の検査証明書を事前登録せず、空港で提示する場合は画面は黄色になります。
画面が緑色または黄色の場合、ファストトラックが利用可能となります。
https://teachme.jp/111284/manuals/13655051/ 厚生労働省ホームページ
上記ページでもMy SOSアプリの登録方法の詳細なステップについて画像付きで確認できます。
接触確認アプリ(COCOA)の利用
こちらはすでにご利用の方も多いと思いますが、接触確認アプリ(COCOA)の登録も必要になります。
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.go.mhlw.covid19radar ←Google Play
https://apps.apple.com/jp/app/id1516764458 ←App Store
念の為リンクを貼っておきますので、まだの方は上記よりダウンロードができます。
注意点
上記のアプリのインストールや登録などを完了していない場合は、空港到着後に登録が求められます。
また、スマートフォンの所持が必要になります。もしスマートフォンをお持ちでない場合には空港内でレンタルするように求められるようです。(費用は自己負担)
https://www.hco.mhlw.go.jp/manual/pdf-jp/summary.pdf
上記の資料でアプリの登録方法などの詳細がすべて確認できますので、帰国前にご自身で一度ご確認ください。
実際に空港に到着した際の流れ【成田空港】
上記必要アプリ等すべて準備した状態で空港に到着した際の、実際に体験した流れについてご紹介します。
2022年4月の情報になりますので、ご了承ください。
機内から降りるまで
まず、乗務員の指示に従って、国際線へ乗り継ぎの方、ビジネスクラス以上、その他の搭乗者、といった順番でアナウンスされて動いたと思います。
上記順番はうろ覚えなので、間違っていたら申し訳ありません。また航空会社によっても多少の違いはあると思います。
その後案内に沿って進み、一人ずつ過去14日間滞在した場所などについてチェックされたりします。
またMySOSアプリの登録済みのQRコード確認などもされます。
この登録が全て完了していると、スムーズに検査する場所まで進むことができます。
未登録の方は、椅子に座ってその場で登録していましたので、より一層時間がかかります。
到着後の検査と結果待ち
検査を行う場所に到着した後、順番に手続きを行い、簡易ブースのような場所で各自唾液を採取して提出します。
手続きの際にパスポートの裏表紙に数字とバーコードの入ったシールを貼られます。その番号と採取した検体の容器の番号が紐づいており、後ほど結果がわかるようになっています。
検体を提出した後、案内に従い結果待ちの場所まで移動します。
ちなみにですが、飛行機を降りてから結果待ちの会場までトイレに行くことができませんでしたので、早めに機内でトイレを済ませておくとよいかと思います。
番号順に上記のような場所で椅子に座って、結果待ちします。結果が出た順に、パスポートの裏表紙に貼られたシールの数字下4桁の番号で呼ばれます。この時陰性者のみが呼ばれるそうです。また番号順というよりも、結果が出た順に呼ばれるので、多少前後する場合があります。
番号が呼ばれたら結果を受け取ります。
陰性の場合は上記のような紙をもらい、入国審査へ進み完了です。
日本国内で有効と認められているワクチン3回目まで完了しており、指定国以外の国からの帰国で到着後の検査も陰性であれば隔離や待機は不要となります。
飛行機着陸から空港を出るまでにかかった時間
事前の情報では5〜6時間かかる場合もあると聞き、覚悟していましたが、私の場合は機体が着陸してから約2時間程度で空港を出て帰路につくことができました。
これは利用される空港、到着時間、曜日などにもよると思いますので、あくまで一例としてお考えください。
尚、ファストトラックを利用しない場合には、さらに時間がかかります。
利用した飛行機は満席ではありませんでしたので、搭乗人数や座った座席の位置(早く出られるかどうか)にもよるかと思います。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回の旅行で立ち寄ったシンガポールやマレーシアの空港と比べて、日本の空港での手続きが一番面倒で時間がかかりました。
それだけ水際対策に力を入れているのかもしれませんが、仕事などで頻繁に海外を行き来する方などは、毎回この手順を踏むとなると大変だろうなと感じました。
まだ気軽に海外旅行に行ってくる、という感じではないのかもしれません。
でもきちんと事前に準備をすれば、比較的スムーズに手続きできますので、この情報がこれから海外旅行をされる予定の方や、日本へ帰国予定の方の参考になれば嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
2022年6月に変更になった後の日本へ帰国・入国手順はこちら↓
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